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【バイヤー経験者が教える】実際のバイヤーの仕事内容とは

悩んでいる人
バイヤーの仕事に興味があるんだけど実際どんな仕事なんだろう?

必要な資格やスキルについても詳しく知りたいな。

リアルな給料とか大変さについても教えて欲しい。

そんな悩みにお答えしていきます。

実は、世の中に出ている「バイヤー」の仕事内容やイメージしているバイヤー像は少しズレています。

この記事を通して実際のバイヤーの仕事について誤解を解いていきたいと思います。

なぜ詳しく説明できるかと言うと、

僕が実際に東証一部上場のスーパーマーケットでバイヤーをしていたからです。

この記事では、実際にバイヤーが求められている主な仕事内容を3つ紹介し、

必要な資格やスキルについても解説していきます。

記事を読み終えると、あなたは本当のバイヤーが行わなくてはいけない仕事を理解できる状態になっています。

それでは、早速いきましょう。

1、バイヤーの仕事内容

特に重要な仕事は3つです

①商品の調達

②売場の商品構成を決める

③優良な取引先を見極める

ちなみに、

バイヤーに「独自のセンス」「トレンドの先読み力」は不要です。

実際やってみると

つっしー
「あれ、センスとかトレンドとか別に大して重要じゃなくね」

「わりと地味で表に出ない部分が大事なんだな」

と思いました。

一般的にイメージされている「やり手のバイヤー」は格好いい部分を切り取られて紹介されているだけにすぎません。

もちろん、センスや先見力があるに越したことはありません。

しかし、実務上で「あのバイヤーはすごい!」と評価されるのは

下記の3つを高いレベルやっているバイヤーです。

①商品の調達

イメージ的に「バイヤー=売れる商品を仕入れる」となっていますが

半分正解で半分誤解されているように思います。

なぜなら、バイヤーは「仕入れ〜販売〜消費」までの責任を持って商品を調達するからです。

たとえば、海外からオレンジジュースを調達し販売した時、あるお客様から

「中に入っている『粒つぶ』が気持ち悪い。食べても本当に大丈夫なんでしょうか?」

といった問い合わせがきます。

バイヤーはこの問いに明確に答えられないといけません。

しっかりと答えられない場合には全品回収することもあります。

少し極端かもしれませんが、これくらい自分が調達した商品に対して責任を持つことが求められます。

「売れる商品」を見極めると同じくらい「安心安全な商品」を選ぶことは重要です。

攻めと守りのバランスに近いかもしれません。

②売場の商品構成を決める

どの商品をどれくらい陳列するか決めます。

カテゴリー毎に特性はありますが売れる商品は決まっています。

8:2の法則で成り立っています。

(8割の売上げは売れ筋品2割で出している)

販売動向を分析し季節やトレンドに合わせ修正を加えていきます。

個人経営の店舗でなければ「基本棚割り」をバイヤーが作成し

店舗に対して「お手本」を示します。

これは仕入れ条件の交渉に関わってくる重要な仕事です。

メーカーに対して

つっしー
「御社の商品メインの棚割りに変更します。その代わり原価下げてください」

といった商談につなげていく手段となるからです。

③優良な取引先を見極める

・納期遅れ

・欠品

・担当者のホウレンソウがない

当たり前ですがこれらができていない取引先には

あくまでドライに対応していきます。

最良の条件を提示し安定的に商品を供給する取引先を見極めて

太いパイプを作ることがバイヤーの仕事では重要です。

 

2、バイヤーに必要な資格、スキル

結論、中学生レベルの英会話能力とPCのエクセルが使えれば問題ないです。

①資格

よく「販売士」と言われますが全く不要です。

業種にもよると思いますが必要な知識は現場で学べます。

ちなみに、僕は販売士の勉強をするよう言われたことは一度もないですし勉強しようと思ったこともありません。

②英語

ぶっちゃけ何も喋れなくてもいけます。

なぜなら、現地メーカーとの間に「輸入業者」が入るからです。

輸入業者が輸入手続きや商談の通訳を代行して行います。

自分で英語が喋れるに越したことはありませんがただでさえリスクの高い海外輸入品の商談を

英語でうまく商談ができるわけがありません。

それよりも輸入することで得られるメリットを試算し、的確な条件を日本語で伝えることが重要です。

担当にもよりますが年3回ほど海外に行きます。

既存商品の製造工場視察、展示会に参加し新規取引先の開拓がメインです。

もともと海外には興味なかったのですが旅行ではいけないような場所や現地の生活を見ることができるので、それだけでバイヤーになれてラッキーだと思いました。

③PCスキル(エクセル)

資料作成や数値分析の際に使わなくていけません。

僕の場合は全く使えない状態でバイヤーになってしまい

非常に苦労しました。

基本的なショートカットキー、簡単な関数、複合グラフの作成をマスターしてたら完璧です。

3、やりがいについて

僕の場合は下記を達成している時に感じます。

・競合よりも価格を安く設定できている

・需要が一気に跳ねた時にも欠品させない状態にできている

この2つがバイヤーの力量を計るバロメーターだと思います。

有利な条件で仕入れ、どんな時も安定供給させる太いパイプが完成している状態だと実感した時にやりがいを感じます。

「競合企業のバイヤーに勝ってる!」と自己満足する瞬間です

 

4、給料はどれくらいなの?

僕の場合は29歳で年収550万円くらいでした。

東証一部上場の地方スーパーマーケットでこれくらいなので大体500万円前後

と思っていただければいいかと思います。

ぶっちゃけ、お金だけ見れば、休みの日にも電話がきたり

イレギュラーな対応に追われたりで割りに合わないと思いますが、

出張で日本各地や海外に行けたりするので自分の経験値が溜まることに価値があるのかと思います。

5、キャリアステップ

僕の例で恐縮ですが参考までにご紹介します。

配属先 役職 年収
2010年 店舗 部門担当者 450万円
2011年 店舗(異動) チーフ 450万円
2012年 新店立上げ(異動) チーフ 480万円
2013年 店舗(異動) チーフ 480万円
2014年 新店立上げ(異動) チーフ 480万円
2016年 入社7年目 本部 バイヤー 550万円
2018年〜現在 本部 マーチャンダイザー 560万円

まずは店舗に配属され現場の作業を経験します。

中途採用の場合でも最低1〜2ヶ月は店舗で作業を覚えることから始めます。

その後は部門チーフを経験し本部スタッフ、マネジャーとなっていきます。

バイヤーの年齢層はだいたい30代〜40代がメインです。

4、どうやったらバイヤーになれるか

結論、「信頼」を積むことです。

小売業は個人の実績を公平なスコアとして管理し評価することが難しいです。

そのため上位職である「店長」、「本部スタッフ」からの信頼を積み上げることがキャリアアップ

に直結してきます。

実際のところ、実績は確かでも万年チーフ止まりという人もかなり多いです。

人事部は意外と細かいところまで情報を吸い上げて人選しているので目の前の仕事に誠意を持って取り組むのが一番の近道なんじゃないかと思います。

5、1日のスケジュール

出張がなければ下記の通り。

8:00 出勤
8:00~12:00 ・部署長からの質問と宿題を受ける

・メールチェック、返信

・取引先とのチャット、電話

・資料作成

12:00~13:00 休憩
13:00~14:00 会議・ミーティング
14:00~15:00 商談(2社程度)
15:00~17:00 取引先との電話
17:00~18:00 翌日の準備
18:00 退勤

激務で休みが全く取れないみたいに言われていますが結構人によるところが多いです。

思考停止してアナログ作業ばかりしている人は仕事が終わらないですし、工夫をしている人は

定時に帰り休みもしっかり取れているのが実情です。

僕も最初は7時〜23時まで仕事するのが当たり前でしたが、徐々にデキる先輩のマネをしたり

手間のかかる作業を効率化させるにはどうしたらいいかを試行錯誤した結果、遅くても20時には

仕事を完了させられるようになりました。

6、まとめ

以上がバイヤーの仕事内容でした。

これから就職活動をされる方や転職を検討される方は参考にしてみてください。

最後にもう一度まとめを確認しましょう。

①仕事の本質は独自の調達ルートを開拓すること
②必要な資格はない。「英語」と「Excel」が少しできるといい。
③「やりがい」は世の中から商品が消える時に「自分の店には商品がある」状態になった時。
④給料はだいたい年収500万円前後。
⑤キャリアは現場経験5〜8年くらい。信頼を積むことが近道。
⑥仕事内容は激務だが改善の余地が大きい。効率的に業務をこなせば定時に帰れる。

今回は以上です。

 

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